感想(ネタバレあり)
今回のメインは
お市さんの処遇について。
基本同盟関係が崩れた場合、
人質同然の待遇で嫁に出された女性は
実家に送り返されるのが
一般的。
だから信長も
お市さんが浅井家から
送り返されるものと思っていたのですけど。
お市さんが帰ってこないので信長がイライラ
なかなかお市さんが帰ってこないことに
イライラが募っている信長。
それもそのはず、
信長はお市さんの
「出戻り歓迎会」を準備していたのです。
気落ちして帰ってくるであろう
最愛の妹を慰めようとする
兄の心憎い演出には
脱帽です(棒読み)。
さすがにしびれを切らした
信長は、
家臣の不破光治と千鳥を
使者として浅井家に使わすことになります。
不破光治は元々美濃の豪族で
氏家、安藤、稲葉と共に
西美濃四人衆と呼ばれるほどの実力者
でしたけど、
なぜか今頃登場です。
やっぱり他の三人に比べると知名度が
圧倒的にありませんからね。
ではなぜこの不破光治が
使者に選ばれたかというと
織田家の代表として浅井長政と
お市さんの縁談をまとめたのが
この光治だったからなんでしょう。
頻繁に浅井家に行っていたので
浅井家に知己も多く、
お市さんの返還を求めるには
最も良い人材だったと思います。
ただ光治が縁談をまとめたという話は
浅井家側の記録にしか残っていないので
信ぴょう性は高いとは言えませんけど。
帰らないのは自分の意思
浅井家の居城である
小谷城にやってきた光治と千鳥。
でもここは敵地。
当然歓迎ムードは1ミリもありません。
いつもにっこり笑顔で
出迎えてくれた長政も
怖い顔で千鳥たちを出迎えます。
ただ千鳥が
筋肉を褒めると途端に
照れ隠しをするところから見ると
人が良い性格は変わっていないようですが。
早速、
お市さんの返還交渉を開始しますが
浅井家側はお市さんを返すつもりが
ありません。
それは長政だけでなく、
家中の総意。
そりゃあファンクラブがあるくらいですからね。
そして何よりお市さん自身が
帰る気がないのですから。
お市さんの口から
それを聞いても
食い下がる千鳥。
しかしお市さんの決心は全く揺らぐことなく。
それどころか
見知った千鳥を御使者と呼び、
さらには兄である信長を
信長殿と呼ぶあたり、
お市さんの決心が強さが伝わってきます。
さすがに説得を諦めた千鳥は
ある約束を長政に認めさせます。
その約束とは、
浅井家最期の時には
お市さんを織田家に返すと。
敵国の大将に対して
言ってよい言葉ではありません。
こんなこと言えば、
切り殺されたって
文句は言えないのです。
でもこれに怒らず、
笑い飛ばしてこの約束を受け入れる長政。
長政自身、
織田家に敵わないことを
よくわかっているのです。
だから最後まで織田家を裏切ることに
反対したのですから。
愛するお市さんについては
浅井家が滅んでも
生き残れる選択肢を
作ることができました。
長政としては大満足だったではないでしょうか?
信長が闇落ち?
岐阜城に帰還した
千鳥は早速お市さんのことを
信長に報告します。
報告を聞いた後、
凄く怖い顔をする信長。
信長自身、
今回のことで完全に
長政を敵と認識したようです。
たぶんお市さんを返せば
まだ妥協の余地があったのかも
しれませんね。
でもそれも敵わず、
結局は敵として倒すしか
お市さんを取り戻す手段はなくなりました。
実の弟の織田信行、
そして義理の弟浅井長政、
二人の弟の裏切られた
悲しみと怒りが信長を変貌させます。
その姿はダークサイドに落ちた者のよう。
今回はここで終了です。
次回は姉川の戦いのようですね。
織田徳川連合軍と
浅井朝倉連合軍が激突した合戦。
どのように描かれるのか楽しみですわ。
今回のまとめ三行
・出戻り歓迎会は延期
・お市さんの決心は揺るがず
・信長がダークサイドに